歯並びの矯正治療は、自分の歯があれば(総入れ歯でなければ)何歳でもできます。若々しくいたい。気になる部分を人工歯ではなく天然歯で治したい。かみ合わせを良くして歯を長く持たせたいなど歯並びの矯正でより良い見た目やかみ合わせにすることができます。
治療開始はできるだけ早い(若い)方が良いのですが、それは、骨が早く作り替えられ治りが良いからです。
50歳以上の大人の治療で気を付けたい点は、すでに治療している歯やすり減っている歯、下がってしまっている歯茎など、子供の治療とは異なり、今ある自分の歯や骨を維持しながら治療をする必要がある点です。抜歯をしないで、歯を残した方が良いか、長く持たない歯を抜いて他の歯の負担を少なくするかなど検討が必要な事もあります。また、矯正治療後に歯の詰め物や被せ物の作り替えが必要な事もあります。
年齢とともに骨が作り変えられるのに時間がかかるので治療期間が長くなり虫歯や歯周病になるリスクも大きくなります。電動歯ブラシや虫歯予防薬などを使いながら治療を行います。また、痛みを伴うため軟らかいものを食べる機会が増えます。栄養にも気を付けて生活をする必要があります。