Q&A
子供の矯正Q&A
将来歯並びが悪くなるかどうかは、おおよそ何歳頃わかりますか
将来の歯並びについて、分かり始めるのは、前歯が上4本、下4本生え変わるころと言われています。ただし、レントゲンや歯型を採っても、まだ生え変わりや成長があるので厳密には分かりませんので、治療をする場合は、途中でレントゲンを撮ったり身長を計ったりしながら治療をします。
将来の歯並びについて、乳歯の時に歯と歯の間にすき間がないと歯並びが悪くなると言われることがあります。簡単な目安ではありますが、すき間があっても、きれいに並んだ出っ歯や受け口になる可能性がありますし、また、すき間が無くても大人の歯の大きさと顎の大きさのバランスなどで、きれいに生えることもあります。
学校検診では問題が無かった、1度受診した際に治療が要らないと言われたけど…と受診の時にお話を伺うことがあります。子供は、成長や生え変わりがあることと先生や病院によって治療方針が違うので、何人かの先生に相談してみる、何度か相談してみる、ということもお勧めしています。
乳歯の時にはきれいだったのに、乳歯の時に一度きれいに並べたのに、というケースも成長や癖、生え変わりに伴って歯並びが悪くなってしまうことがあります。また、早めに乳歯の頃から始めたので、悪い癖が無くなってあごのバランスが良くなったということもあります。自分の場合はどうなるのか相談してみることをお勧めしています。
仕上げ磨きは、朝晩必要ですか?何歳まで必要ですか?
患者様の歯並びや歯磨きの上手さにもよりますが、仕上げ磨きは、小学校卒業まではお願いしたいとお話しています。歯磨きの技術は、個人差があるので、上手にできる子は、磨き残しのチェックと苦手な場所をお手伝い頂ければよいかと思います。歯磨きが苦手な子は、夕食後の仕上げ磨きをお願いしたいと思います。日中は、唾液が出るので、虫歯予防の効果があるのですが、夜寝ているときは、日中より唾液が出にくいので虫歯のリスクが増えますので、夜の歯磨きは、大切です。朝も仕上げ磨きが出来ると理想的ですが、なかなか、難しい事が多いので、虫歯予防効果の高い歯磨き粉を使うなど工夫することをお勧めしています。夜の歯磨き後のフッ素のうがいも効果的です。お口の大きさにもよりますが、電動歯ブラシの使用もおすすめです。仕上げ磨きも電動歯ブラシをつかうことができます。
発音や滑舌が悪いのは、歯並びを治療すると治りますか
歯並びが原因で発音がしにくい、滑舌が悪い事があります。歯並びの矯正治療をして治る事もありますし、歯並びが治っても癖が残ってしまう事もあります。できるだけ早い時期に治療を開始する事が大切です。発音は、歯並び以外の原因でも悪くなっている事があります。舌や唇、口の周りの筋肉がうまく使えていない、耳が原因の場合です。子供の発音は、家族や保育園、幼稚園の先生、学校の先生からの指摘で気づくことが多いのですが、気になったらば早めに小児科、歯科、耳鼻科などかかりつけの先生に相談することをお勧めしています。歯並びが原因の場合は、ご相談ください。
変な所から大人の歯が生えてきました。そのままにしていいですか?
乳歯が生えていた場所と違う場所から大人の歯が生えてくることがあります。
歯が生える場所が足りない場合などがあります。
そのままにしておくと他の歯の歯並びに影響する事や歯磨きがしにくい、
食べたものが残ってしまう、特定の歯に強い力が加わり、歯の寿命が短
くなってしまう事があります。
完全に生える前に、早めに受診する事をお勧めします。
歯の生え変わりが遅いのですが、どんな心配がありますか
大人の歯への生え変わりは、個人差が大きく、小学校5年生頃までに生え変わる子、中学生になって生え変わる子様々です。
なかなか、生えてこない大人の歯で心配なのは、生えるのを邪魔している歯がある、生える場所が無い、歯はあるのに深い位置にある
生まれつき歯が無いなどです。レントゲンを撮ると大人の歯があるかないか、どの位置にあるかなどが分かります。邪魔している歯を
抜く、生えてくる場所を作る、生えてくるように歯をけん引するなどすることがあります。乳歯が抜けたのに大人の歯が生えてこない
乳歯がなかなか抜けないなど心配な際には、ご相談ください。
前歯のデコボコをできるだけ目立たずに治したい
マスクを外す生活になって、前歯の凸凹や歯の色が気になる方が増えました。見える部分なので、出来るだけ目立たない装置が理想的です。
透明で見えにくいマウスピース矯正、歯の裏側に装置を着ける裏側矯正、白いセラミックの装置を歯の表側に着ける矯正などがあります。
装置の種類などご相談ください。
反対咬合(受け口)の治療はどのようなものですか?
反対咬合(受け口)の治療は、成長のある子どもの場合は、上あごの成長が不足している場合には、上あごの成長を促す治療を行います。装置は、フェイスマスクといってかぶって使用するものや口の中に自分でセットして使用するものなどがあります。大人の場合は、歯の表側に小さな粒状(ブラケット)を着けて治す方法やマウスピース、裏側などの装置でかみ合わせを治療します。装置や抜歯の有無などについては、症状によって異なるため、ご相談ください。なお、当院では、当院では手術の取り扱いがないため、手術が必要な場合は他医院での治療となります。
部分的な反対咬合は、部分矯正で治りますか?
部分的な反対咬合は、片側(右、左)だけ反対咬合。1本だけ歯が内側(舌側)に入り込んでいるなど、一部が反対のかみ合わせになっている状態のことを言います。反対になっている歯を並べるスペースが十分にあり、うまくかみ合えば、部分矯正ができますが、片側(上の歯、下の歯、右の歯、左の歯)だけ、部分的に見てに良く見える歯並びも、上下左右、全体を見るとかみ合わせが悪くなってしまうことがあります。その場合は、全体的に治療することをお勧めしています。
小学生の歯並びの矯正治療(料金、支払いについて、分割払いについて)
小学生の歯並びの矯正治療の支払いは、大人と同じで、初診相談、検査・診断料、月々の調整料は、通院のたびにお支払いをお願いしております。クレジットカード払いが可能です。基本料金と装置料は、現金、振り込み、分割払いを選んでいただくことができます。お振込みご希望の方には、振込先のご案内を差し上げております。分割払いご希望の方には、デンタルローンをご案内しております。最大84回までの分割が可能です。インターネットでお支払い回数や金額をシミュレーションして頂くことができます。
小学生の歯並びの矯正治療(非抜歯、抜歯、治療期間について)
小学生の歯並びの治療は、生え変わりの時期の治療になりますので、自分で抜けない乳歯の抜歯などは、歯科医院での抜歯が必要なることがあります。小学生の歯並びの矯正では、ほとんどの場合、永久歯(大人の歯)を抜くことはありません。しかし、まれに、抜歯が必要なケースもあります。子供の治療は、あごの骨の位置や大きさなどを整えるのがメインの治療になります。少し歯の凸凹が残ったまま一期治療が終了する事もあります。成長終了後に、歯が並ぶ場所が足りない場合には、必要であれば抜歯をして、歯が並ぶ場所が足りる場合には、抜かずに歯並びを整えていきます。
治療期間は、症状によって様々ですが、骨格や歯の数の過不足に問題が無い場合だと4~6年生頃に開始して、約1年~2年 月一度の通院、その後は小学校卒業まで3ヶ月、6ヶ月に1回という通院ペースになります。
骨格に不正がある場合や不正が予測される場合には、治療を早期に開始し、卒業まで通院が必要なこともあります。治療期間が長くなる事が多いので、開始する際には転居の予定がないかなど、併せて検討する必要があります。
歯の数の過不足がある場合や異所萌出(いしょほうしゅつ:本来生えるべき場所以外から生えてくる)がある場合は、治療の開始時期は個人差が大きいため早期に治療の相談をすることをお勧めします。矯正治療は、先生によって治療方針が異なることがありますので、何人かの先生を受診して検討するのも良い方法です。ただし、治療開始のタイミングを逃さないように、早めに受診することをおすすめします。
小学生(小児矯正)の歯並びの矯正治療で気をつけること
小学生(小児矯正)の歯並びの矯正治療では、あごの骨の成長や生え変わりなどを見ながら治療の開始時期や装置を検討します。どの子も同じ時期に同じ装置で治すことは出来ません。子供が慣れやすいマウスピース型の装置(夜寝る時や日中1~2時間の取り外し式の装置)でも癖を治すだけの物から骨格にまでアプローチできるものまで種類が様々あります。レントゲンで骨格の様子を観察しながら、装置の種類や使用時間を検討します。柔らかく簡易な装置に見えますが、使用時間や使用方法によっては、反作用もあるため使用には十分な注意が必要です。定期的な診察や検査が必要になります。
小学生(小児矯正)の歯並びの矯正治療(メリット、デメリット)
小学生の歯並びの矯正治療のメリットは、成長期にしか出来ない顎の大きさや位置の調整が出来る。生え変わりのタイミングで良い位置に歯が生えてくるように誘導出来る。将来顎関節症になりにくくする。歯磨きがしやすい歯並びに整えて虫歯を予防できるなどです。子供の治療は、大人になってからはできない骨格へのアプローチが出来ます。レントゲンを撮ったり、歯型を採ったりしながら慎重に治療を進めます。反面、デメリットもあります。自分でつけ外しが必要な装置だとつけ忘れが無いように、決められた時間つけることができるようにご家族の声掛けが必要になります。固定式の口の中に入れたままの装置だと歯磨きがしにくい事があり、虫歯のリスクが高まるので、歯磨き粉やフッ素洗口など虫歯予防をする必要があります。
中学生、高校生の歯並びの矯正治療(装置について)
中学生、高校生の歯並びの矯正治療では、大人の治療と同じ装置を使用します。歯一つ一つにブラケット(粒のような装置)を着けてワイヤーを通して治す装置。裏側に装置を装着する装置。取り外しのできるマウスピースで治療する装置などがあります。症状によって選ぶことができない装置もあります。初診相談でご相談ください。治療終了後には、リテーナーという後戻り防止の装置をご使用いただきます。おおよそ2年程度は、使用して頂いています。リテーナー装置は、種類がいくつかあります。患者様の症状ごとに選んで作製します。人気がある装置は、白い目立たない装置、マウスピース矯正などです。予算を抑えた標準装置は、色は透明、ワイヤーが金属色になります。
中学生、高校生の歯並びの矯正治療(非抜歯、抜歯、治療期間について)
中学生、高校生から始める歯並びの治療は、大人と同じ治療になります。成長がほぼ終了し、あごの大きさや生え変わりなどが安定した状態で全体の歯並びやかみ合わせを治療します。非抜歯で治療が可能なケースも抜歯が必要なケースもあります。初診相談でおおよその抜歯の有無などが分かりますので、一度、ご相談ください。治療期間は、約1年半から2年程度の事が多いのですが、卒業までに終了を希望する際には、早めの受診が必要です。
中学生、高校生の歯並びの矯正治療(メリット、デメリット)
中学生、高校生の歯並びの矯正治療のメリットは、早くから良いかみ合わせになることで顎関節症や虫歯、歯周病の予防になることです。顎関節症も虫歯も一度かかると元の状態には戻りません。大人の矯正治療を早期に始めることによって顎の関節や歯を長く健康な状態で維持できるメリットがあります。反面、デメリットもあります。装置の種類や抜歯の有無など、保護者と患者様で一つ一つ相談して決めなければならない。日中、歯磨きやうがいの時間が取りにくい。授業や部活の時間を調整して、月に一度の通院が必要になるなどです。
矯正治療中のかかりつけ医(一般歯科)の受診はどうすればよいですか
矯正治療中、かかりつけ医での定期検診やクリーニングは、矯正前と変わらず通院してください。通院の都度、クリーニングやスケーリングがありますが、一般歯科での虫歯や歯周病、生え変わりのチェックなど受けられることをお勧めします。通院の間隔などは、かかりつけ医の先生とご相談ください。
こども(小学生)の矯正で取り外し式の装置で歯並びを治せますか?
子供も大人も取り外しができる装置で治療をすることがあります。マウスピース矯正や子供の矯正で使う床矯正装置は、食事と歯磨きの時間以外できるだけ長く使用して治療をします。既製品の装置で日中1~2時間と就寝時に使用するものなどもあります。それぞれ、症状に合わせて装置を選ぶ、製作するなどして治療します。病院や先生によって、使用する装置や開始の時期などが様々です。初診相談を受けてご相談されることをお勧めします。
学校歯科検診で指摘されています。治療は必要ですか?
学校の歯科検診で指摘されている箇所がある場合には、歯科医院を受診しましょう。歯磨きや生え変わりなど気になる点などもご相談されることをお勧めします。学校検診ではしてきされていないけど、心配だという方も一度受診されることをお勧めします。子供の口の中は、生え変わりのタイミングや成長によって1年間で大きく変化があります。早めに受診し、今後の検診や治療の開始などもご相談ください。治療しないとどうなるか、いつ始めるといいか、どんな装置にしたらよいかなどご相談いたします。
なかなか生え変わらない(抜けない乳歯,生えてこない大人の歯)
乳歯の生え変わりは、時期や場所など個人差がありますが、なかなかグラグラしない、グラグラしているのに抜けない、大人の歯が生えてこない、場合、歯科の受診をお勧めします。
慌てずにしばらく様子を見る場合もあります。生えてくる場所が足りない、生えてくる方向が悪い、大人の歯が無い(先天性欠如歯)、生えてくる場所に邪魔なものがあるなどの可能性もあります。
矯正歯科では、生える場所を作る(広げる),生える方向を誘導するなどの処置をすることがあります。心配な際にはご相談ください。
こどもの初診相談は、いつ頃(何歳頃)受ければいいですか?
初診相談の年齢に決まりはありませんが、最初は、大人の歯が生え始める頃(小学校1年生頃)から前歯2本が大人の歯に生え変わった頃に受診することをお勧めしています。
体の成長が終了した高校生以降であればいつでも治療が開始できますが、治療期間が1~2年程度かかるので、卒業までに終了を希望される場合には早めの受診が必要です。
初診相談は、できるだけ保護者の方とご一緒にお話を聞いて頂ければと思っています。日曜診療日などもありますので、ご検討の上ご予約ください。
目立たない装置で治したい
デコボコや出っ歯など前歯が気になる歯並びの場合、前歯の凸凹が良くなるまでは、装置の見た目が気になる事があります。
治療中に目立たない装置としては、透明なマウスピース、歯の裏側に装置を着ける裏側矯正、白い装置、白いワイヤーなどがあります。装置や歯並びが気になるのはデコボコや歯の隙間が原因の場合もあります。
比較的凸凹が早く治るセルフライゲーションの装置では、平らになるのが早いので、症状によっては、デコボコや隙間が気になる期間を短縮することができます。
前歯のずれ、ねじれが気になる(子供の場合)
子供の前歯のずれやねじれが気になる場合大人の歯が生える場所が足りない、上や下の歯と悪い位置で噛み合ってしまっている場合は、場所が不足しているようであれば、あごを広げて場所を作り、良い位置に誘導する。
悪い位置で噛み合っている場合は、上下が良い位置になるように並べるなどします。
症状によって様々ですが、生え変わりと成長がある場合は、歯の形の調整や抜歯はせず、成長が終了してから行います。
事前に治るケースもありますが、子供のころに治療をすると歯を抜かずに治る、抜歯する本数が少なくて済む事があるので早めにご相談ください
こどものマウスピースの矯正の使用時間はどれくらいですか
子供の取り外しできる装置は、大人と同じような透明な上下が分かれている物や上下が一体になっているものなど、種類やサイズが様々あります。
上下が分かれているマウスピース型のものは大人と同じように1日20時間程度の使用が必要です。上下一体型の物は、日中1~2時間程度だけの患者様や夜寝る時も使用が必要な患者様など状態や装置の種類によって異なります。
マウスピース矯正は、1日何時間使用が必要ですか
マウスピース矯正は、1日20時間の使用が必要です。食事と歯磨きの時間以外はできるだけ長く使用すると早く次のステージに進むことができます。
マウスピース矯正は、痛みはありますか
マウスピース矯正にも痛みはあります。
マウスピース矯正は、約10日から14日ごとに新しいマウスピースを使用します
が、新しいマウスピースになると歯が動き始めて、食事の際に固いものを噛むと強く押されるような痛みがあります。
徐々に慣れますが、ワイヤー矯正と同じで痛みはあります。
歯並びの凸凹(デコボコ)が気になる
歯並びの凸凹(デコボコ)は、歯磨きがしにくい、食べたものが挟まる、写真に写ると歯が欠けているように見えるなど見た目や機能で問題が起こることがあります。
歯並びの凸凹を治す治療は、歯を抜いて場所を作って並べる、狭い場所を広げて並べるなどして、治療します。
あごの大きさや歯の大きさや数のバランスが原因で凸凹になっていることもあります。
大人では、凸凹の歯並びが自然に治る事はほとんどありません。
ワイヤーやマウスピースを使った治療で約1年半から2年で歯並びを整えていきます。
歯並びの矯正は、部活や習い事に影響がありますか。
矯正治療は、歯に装置を付けるのでマウスピースを使うスポーツをされている方は、マウスピースの作り替えが必要になる事があります。
吹奏楽などは、表側矯正の装置が唇に当たって痛みがあることがあります。装置が唇に当たらないようにするものを使う事もあります。
中学生、高校生の治療はどのようなものですか。
中高生の治療は、大人と同じ治療になります。成長が終了した後の治療で、歯の表や裏側に装置を付ける方法やマウスピース矯正などがあります。
治療は、約1年半~2年、長いと3年かかることもあります。治療開始の時期については、ご相談ください。
歯のメンテナンスの間隔はどのくらいがいいですか?
歯のクリーニングや検診などで通院される間隔は 患者様の年齢やお口の中の状態によって変わって きます。
小学生~中学生の場合、生え変わりを診察する、虫歯 予防のフッ素を塗るなどの通院は、半年から1年 に1回が多いのですが、歯がぐらぐらしてきた、 歯が抜けない、生えてこないなどの状態により 変わります。診察時に次回受診の時期を聞いておくのが大切です。
高校生以降で生え変わりの終了している場合は、 虫歯、歯周病の検診、歯石の除去などで通院される 方が多く、半年~1年に1度程度です。ただし、歯周病 のある方や親知らずが悪い方向に生えている方は、これより頻繁な通院が必要になります。子供と同様に次回予約のタイミングを聞いて、通院されるのがお勧めです。
子供の歯(乳歯)がなかなか抜けません。どれくらい様子をみればよいですか。
乳歯(子供の歯)の抜ける順番や時期は個人差があります。中学生になって乳歯の生え変わりが終了する方もいます。
乳歯が抜けずに残っている場合で心配なのは、生まれつき永久歯(大人の歯)が無い場合や良くない場所に永久歯がある場合です。
心配な場合は、歯科医院を一度受診することをおすすめします。
大人の歯(永久歯)が生えてきません。どれくらい様子をみればよいですか。
乳歯(子供の歯)が抜けると下に大人の歯(永久歯)が生えてきます。乳歯が抜けたときに永久歯の頭が見えることもありますし1ヶ月過ぎても見えないこともあります。
2~3か月経っても変化がないようであれば歯科医院で相談することをおすすめします。永久歯が生えてくる位置が悪かったり、生える場所に障害となる原因がある場合が考えられます。
高校生の歯並びの矯正
高校生の治療は、大人と同じ治療になります。期間は、1年半~2年。難しい症例ではもう少し長く期間がかかります。
卒業までに終了を希望される場合は、入学と同時に治療を開始されるのがおすすめです。
治療期間は、1年半~2年ですが、検査から診断まで1か月。抜歯に1か月程度かかることがありますので、早めの受診をおすすめしています。
こどもの矯正をするとどのようなデメリットがありますか?
こどもの矯正治療は、とても大切な治療ですが、デメリットもあります。
生え変わったばかりの大人の歯は、まだ弱い状態なので、虫歯になりやすいというデメリットがあります。フッ素塗布をする。フッ素入りの歯磨き粉を使う、うがい薬を使うなどすることができますが、仕上げ磨きも大切になります。
また、子供が決まった時間装置を使えず効果が得られない。治療期間が長期に渡ってしまう(仕上げの二期治療まで行った場合)。
通院や装置の使用の声掛けなど家族のお手伝いも必要になります。
こどもの矯正をするとどのようなメリットがありますか?
子供の頃(成長期)の治療は、骨格のずれを成長の力を使って治療するものや狭い顎の骨を広げたり、悪い場所から生えた歯を正しい位置に移動する治療です。
子供の頃の治療をすると顎関節症の予防や大人になって抜歯する本数が減る悪い歯並びで一部の歯への負担を減らすなどのメリットがあります。
また、症状が重い場合、子供の頃に治療をすることで、大人になってから手術の治療を避けられる、または手術を簡単なものにできる。などのメリットもあります。
中学生ですが、大人の治療はできますか?
受け口やひどい出っ歯でなければ、治療をすることができます。ただし、成長の状態(身長が伸びている状態)や、骨格や歯並びの状態にもよるので、一度受診して開始時期を検討されることをお勧めします。
成長のほかに、中学生は、部活や塾など忙しく、受験も控えているため、高校受験終了後に検査をして開始し、高校卒業までに治療が終わるように計画されるケースが多く当院でもお勧めしています。
中高一貫で高校受験がない、部活を引退したタイミングで始めるケースもあります。
虫歯の無いこどもでもかかりつけの歯科は必要ですか?
虫歯もなく、幼稚園や学校の検診で指摘されないので、歯医者さんに行ったことがなかったという方もいらっしゃいます。
子供は、歯の生え変わりや発音、舌など虫歯以外にも気を付けたいところがあります。虫歯が無くても虫歯予防のフッ素塗布(ふっそとふ)や定期健診などで一般歯科を受診されることをおすすめしています。歯磨きのことやうがいのことなどスタッフにも相談することができます。
どの歯医者さんにしようか迷う時には、まずご家族が検診で受診してみるのが良いかと思います。病院の雰囲気、先生やスタッフなども分かるかと思います。
こどもの矯正(小児矯正)は、どこで相談するのがよいですか?
一般歯科と矯正専門の歯科どちらで治療するか、というより、専門の先生に成長終了後の仕上げ治療まで診てもらえるか、という点が大切です。
矯正専門の歯科でのこどもの矯正(成長期の矯正)は、成長終了後の治療の土台作りをします。成長のあるうちにしかできないことを中心に行います。あごが狭ければ広げる、小さければ大きくする、左右のずれを治すなどです。また、ひどい凸凹を解除して成長終了後の治療がスムーズになるよう治療します。骨にも影響を及ぼすため頭部のレントゲンを撮影し分析しながら慎重に行います。
子供のころの土台作りがしっかり出来ていると仕上げの治療がスムーズです。土台作りがうまくいかないと仕上げの治療が困難になるほか、仕上げの治療までの間に顎や歯にダメージを与えてしまいます。
大人の歯が生えてこない。曲がって生えてきた。矯正が必要?
安心して矯正治療を始めるためによくあるご質問にお答えします。
大人の歯がなかなか生えてこない場合、生える場所が足りない、生えてくるのに邪魔しているものがある、深い位置にあって生えるまでに時間がかかる、牽引しなければ生えてこないなど、いくつか原因があります。曲がって生えてきた場合も同じような原因の事が多いのですが、一度歯科医院を受診してご相談されることをお勧めしています。
矯正治療が必要な場合やしばらく経過観察をする場合などがあります。