矯正相談は早めに受診することをおすすめします。
歯並びの矯正の時期として、永久歯が生えそろう前の乳歯列期・混合歯列期と呼ばれる頭の骨やあごの骨の成長がある時期に行う一期治療と、永久歯が生えそろい成長が落ち着いた時期に行う二期治療があります。
一期治療（子どもの矯正治療）では骨の成長のコントロールや歯ならび・かみ合わせに悪い影響を及ぼしそうな要因の除去を行い、将来きれいな歯並びになるように準備をします。二期治療（大人の矯正治療）では成長が落ち着き、頭やあごの骨の位置関係や大きさがおおむね定まったところで、きれいな歯並び・かみ合わせに仕上げていきます。
治療開始時期は成長段階や症状により異なります。
子どもの矯正治療では、あごの骨の成長があるため、あごの骨の良くない位置関係の改善、良い咬み合わせや良好なあごの成長を妨げるような問題点の解決を目標とします。
歯ならび、噛み合わせの治療は、体全体の成長がどの時期にあるか、歯ならびやかみ合わせの症状がどのようなものか、症状の原因がどこにあるのか、原因となっている部分(上下両方のあごの骨に問題があるか、片側のあごの骨だけが問題なのか、歯だけの問題なのか、など）の成長の時期は治療を行うのに適切か、といったことを考えて治療の開始時期を検討します。
そのため、ご相談や詳細な検査・分析を行った結果”はじめるのはもう少し先にしましょう”と判断されることもあります。
歯科矯正治療が必要かどうか、いつ始めるべきかの見極めは難しいです。矯正歯科医の検査・診断を受けてみなければわかりません。
早い時期に子どもの歯ならび・かみ合わせを意識することは、矯正治療を検討する、あるいは治療開始をする時期を余裕をもって判断することができます。
子どもの歯ならび、かみ合わせや顎（あご）の成長に関する、お悩みや心配などがあれば、早めに矯正治療の相談を受けられることをお勧めします。