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Column

学校歯科健診で歯ならび・かみ合わせの状態を指摘されました

新学期からひと月が過ぎ健康診断も行われている学校もあるかと思います。

学校歯科健診では、1.あご(顎)、2.歯ならび・かみ合わせ、3.歯垢(しこう)の付着、4.歯肉(歯ぐき)、5.歯の状態、6.その他(5.に含まれない歯の問題や、舌や頬など問題)を診査し「0.健康」、「1.注意して見ておいた方が良い」、「2.治療を考えたほうが良い」(結果のお知らせや下記の検診項目の記載は学校により異なります)のスクリーニング(ふるいわけ)を行い保健指導や受診を勧めることを目的としています。

さて、学校からのお知らせで”歯ならび・かみ合わせの状態”が”1.”や”2.”であった場合は、矯正治療中あるいは、基準以上の何らかの不正咬合があり定期的な経過観察または治療を要すると判断された場合です。したがって、これらの指摘があった際は、早めに矯正歯科専門医院での相談することをお勧めします。

また、基準以下の不正咬合であった場合は”0.”となるため”0.”であっても何かしら気になる点がある際は矯正歯科またはかかりつけ歯科でのご相談をお勧めします。

矯正歯科専門医院では、成長や生え変わりのタイミングなどとともに症状を診て治療が必要かどうか、必要であればいつごろ治療開始をするべきか、どのような治療方法が考えられるかを判断します。子どもは成長や変化が大きく、個人差も大きいです。そのため、健診の結果が”1.”であっても”早めに検査して開始したほうが良い”とお話されることもあれば、”2.”であっても”もう少し待ってから始めても大丈夫”あるいは”今始めるよりも成長が終わってからの方が良いだろう”とお話されることもあります。

適切な治療タイミングを逃さないためにも、気になることがあれば、早めのご相談をお勧めいたします。

参考:歯ならび・かみ合わせの状態の基準(宮城県)
1.要観察 軽度な不正咬合があって、定期的な観察が必要
 ・前歯が反対咬合(いわゆるうけ口)だが、まだ乳歯なので永久歯に生え変わるまで経過観察
 ・他の前歯より後ろから生えてきている歯があるが経過観察
 ・犬歯が生えるための場所が不足しいわゆる八重歯になりそうだが経過観察
2.要精検 かなり重度な不正咬合があって矯正治療を要する
 ・下顎前突(かがくぜんとつ):2歯以上のいわゆる受け口
 ・上顎前突(じょうがくぜんとつ):上の前歯と下の前歯の前後的な隙間が7~8㎜以上、いわゆる出っ歯
 ・開咬(かいこう):奥歯だけ咬んで前歯が咬み合わず前歯の上下的な隙間が6㎜以上
 ・叢生(そうせい):でこぼこ歯で隣の歯と幅で1/4以上重なっている
 ・正中離開(せいちゅうりかい):上の前歯に6㎜以上の隙間がある。いわゆるすきっ歯
 ・その他:過蓋咬合(かがいこうごう):前歯が深く咬み込みすぎている、交叉咬合(こうさこうごう):奥歯の反対咬合、鋏状咬合(はさみじょうこうごう):上下の奥歯が咬み合わず鋏のようにすれ違って噛んでしまう、など

補足1:“1.あごの状態の異常”(いわゆる顎関節症)の原因が、反対咬合などの噛み合わせのズレにある場合は矯正歯科専門医院を紹介される場合があります。
補足2:”6.その他”で”先欠の疑い”や”癒合歯”の場合、歯の数の不足や歯の大きさの問題により不正咬合が生じるため矯正歯科専門医院を紹介される場合があります。

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